製粉技術の移り変わり
2020年12月24日

サドルストーン
小麦粉をつくる最初の道具はサドルストーンと呼ばれる平らな石でした。平たい石の上に小麦を並べ、上から別の石を載せて前後に動かしてつぶしていました。

石臼の出現
何千年もかけて挽き臼の改良を続け、ふたつの石の円盤の間に小麦をはさみ、上の石を回転させる「石臼」が現れました。

水力から風力へ
その後古代ローマ帝国では、水力による製粉機が発明され、「機械化」の道を歩み始めました。水力の次に活用されたのが風力で、安定して風が吹く場所ならどこでも製粉所を作る事が可能になりました。

イギリスでの産業革命
18世紀にイギリスで産業革命が起こり、蒸気機関が製粉の現場にも持ち込まれ、安定した動力で石臼を回し始めました。

製粉工場の誕生
やがて製粉工場にはエレベーターやベルトコンベアーが導入され自動化し、製粉方法も石臼からロールへと変わり、システム化された「製粉工場」「製粉産業」を築くことになります。