JR神田駅から徒歩3分。路地裏にあるPizzeria D・F Azzurroは都内でも珍しいローマピザを提供しているピッツェリアだ。ローマピザは、コルニチョーネ（耳）が膨らんだナポリピザとは異なり、全体を薄く延ばした生地が特徴。もちっとしたナポリピザとは異なり、パリパリとしたクリスピーな食感を味わうことができる。 

ピザ生地に使用する小麦粉は中力粉。その中でも、あえて灰分（かいぶん）が高めの中力粉を使うことで、生地に旨味と香りを付与している。さらに、白ワインと牛乳を加えた生地を低温で長時間熟成させることで、安定した生地状態を保ちながら、薄くても旨みを感じる生地に仕上げている。 

生地はパリパリの食感を出すため、めん棒を使用して生地の端までしっかりと伸ばしきる。焼成は特注の薪窯ピザオーブンを使用。厳選された四国産の広葉樹薪を使い、1～2分で素早く焼き上げる。メニューによって繊細に火加減を使い分け、最適な火入れを実現している。 

ピザのメニューはバリエーション豊富でトマトソース系、ホワイトソース系、デザートピザまで隙がない品揃え。人気メニュー「ロマーナ」はオリーブとアンチョビの香りが漂うローマピザの王道、オリジナルの「カルボナーラ」はパスタをそのままピザにしたような親しみやすい味わい。そして、デザートピザの「フラーゴラ」はアツアツのピザ生地とアイスクリームのコントラストが堪らない一品。いずれも訪れた際は是非食べてみて欲しい一品だ。 

オーナーの辰野氏は「こだわりの薪窯で焼く料理を味わって欲しい」とのコンセプトでメニューを考案しており、ほぼすべてのメニューが薪窯調理なのがこの店の魅力。その中でも主役のピザは「仕事と趣味が合わさったもの」だと言う。自分が楽しんで作ったものでお客様に喜んでいただきたいというのが、オーナーの想いである。