【三定/上天丼】歴史ある老舗店の天丼
「一に浅草、二に観音、三に三定の天ぷら。」
日本最古の天ぷら屋 三定(さんさだ)は、浅草駅から徒歩3分。
雷門のすぐ隣に立派な看板をこしらえ、ひときわ存在感のある店構えを持つ。
初代定吉(さだきち)が、三河(今の愛知県)より上京し天ぷら屋として三河屋定吉(みかわやさだきち)を創業したことで、即ち三定(さんさだ)という店名になったという。
衣へのこだわり
衣に使用する小麦粉は、グルテン量の少ないこだわりの薄力粉を長年愛用している。
小麦粉を氷水で溶く際は具材、粉、水等の状態を見極め、職人の五感で丁度良い塩梅の粘度まで混ぜる。
長年培われてきたこの職人技により硬すぎず柔らかすぎず、三定独自の衣が出来上がる。
こうして出来上がった衣は、具材をしっかりと閉じ込め、素材そのものの味を高める。
また衣に使用する小麦粉の性質から油はねが少なく、三定の油とマッチするという。
そしてこの衣は、少し甘めに仕上げられた三定特製のつゆとの相性も抜群。
衣が薄すぎると衣と具材の味が天つゆに負けてしまうため、同店では厚衣にすることにより、ほどよく天つゆ、丼つゆと馴染ませている。
揚げ油は、ごま油がメインのブレンド油を使用。ごま油の香りを活かす特製の油で天ぷらを揚げている。
プロの技を見る
粉を溶くところから揚げるまで、一連の流れに一切の無駄が無く、一品一品丁寧に天ぷらが揚げられていく。
油の入った鍋は敢えて少し傾け、浅い場所と深い場所を作り出している。
浅い場所でかき揚げの形を整え、かき揚げが固まり始めたら深い場所でしっかりと揚げる。
このような厨房での細やかな工夫とプロの技が、浅草を代表する伝統ある天ぷらを作り上げている。
三定のおすすめ
三定には日本人はもちろん、多くの外国人観光客も訪れる。
おすすめの品は何かと問われたとき、上天丼をすすめすることが多いという。
こだわりの具材(かき揚げ、海老、鱚)、衣、油、そして三定秘伝のタレ。これら脈々と受け継がれている三定の味をすべて味わえるのが上天丼だ。
長年の歴史に裏打ちされた味、職人の技。そのすべてを舌で味わい、感じ取ってほしい。
※ 記載内容は2024年9月時点のものです
※ご購入等の際は直接店舗様へお問い合わせくださいますようお願いいたします。
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【SHOP DATE】
三定(さんさだ)
〒111-003 東京都台東区浅草1丁目2−2